面談で「聴くこと」を続ける効果とは

社員の育成において、最近弊社で力を入れているのは面談や対話といったアプローチだ。育成対象者(その上司を含む場合もあり)と私たちコーチ2人で面談形式で話を伺っていく。

ここ数日、ある企業の役職者の方々と面談の機会があり、話を聴き続けている。

改めて思うのは、使い古された言葉だけど、いろんな人がいるなあと。いろんな人というのは、価値観、考え方、話し方、性格などはもちろんのことその人が生きてきた背景があることと、それによってその人の考え方や価値感が作られてきたこと。更に、その人の考え方が変わった環境の変化など、一人一人が波乱万丈の人生を歩んでいることが分かる。

人の話を聴き続けるとどうなるのか?
私に話をしてくれている人が、これまで歩んできたことや自分の大事にしているものなど、個人的な内容をだんだんと話し始めてくれるのだ。話を聴いているうちに、その方の人生がジクソーパズルのように目の前でつなぎ合わさっていくように明確になっていく瞬間がある。そうなるまで我慢して聴くことを続けていけばよい。もちろんすべての人がそうなるわけではないが、こちらが聞く姿勢を取り続けていくことで多くの人が本音で語ってくれるようになる。そして、その場が共感の温かい空間になっていく。

そして話し終わった後に感想を話してもらうが、このようなことをしみじみという。

  • 誰にも話したことがなかったけど、すっきりした
  • 話しているうちに自分のことが分かってきたような気がする
  • 聴いてもらえているという安心感から、普段考えていることを話すことができました。ありがとうございます。
  • すみません、自分ばかり話してしまって(村松:いえいえ、話してもらうのが目的ですから(^^;)

人の話を否定しないで聴き続けることは、傾聴という言葉として広く知れ渡っている。しかし、それを実行することは時間の余裕や相手との関係性などで、何かをやりながらできるものではないと思う。キチンと時間をとって、他の人に話が聞こえない環境を整え、話を聴く側も相手に興味関心を持ち、何よりも相手のためにという貢献のマインドを備えておく必要がある。

そして、ていねいに聴くことによって、話した本人にとっての気づきだけでなく、組織課題という観点からしても得るものが多い。「なぜその人がこういう考え方をするのか」という今までの疑問が、雲間から日の光が差し込むように見えることがある。組織ではいろんな人のいろんな思いが絡まり合っている。個人を理解することが、結果的に組織の課題解決の一歩につながるのではないかと思う。

今日お伝えしたかったこと
  • 人の話を聴き続けるためには、“目の前の人に興味関心を持ち、相手がまだ完成させていなかった心のパズルがつながるように、相手に貢献したい”というマインドが必要。
  • 聴き続けてくれる人がいて安心安全な場で本音を語ることで、普段意識していなかった自分の思いに気づく。
  • ていねいに聴くことは、個人の気づきを促すだけでなく、結果的に組織課題の解決にもつながっている。
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