
組織開発とは

組織開発を解説している文章をさがしていたら、南山大学 人文学部心理人間学科の中村教授が書いた解説書が見つかった。全体を比較的短い文書でまとめて頂いているので、読みやすく、散りばめられていた知識が一つにまとめられた。ぜひ興味がある方はご一読を。
そうでない方と、自分が後から見直しできるように更に要点を何回かに分けてまとめてみる。中村教授の文章を異約してしまうかもしれないが、私も勉強中なのでご容赦頂きたい。
組織開発とは、ODとも言い、organization development の訳である。
O organization 組織のこと。
組織とは、複数の人間が集まったものから、グループ、グループ間のこと、そしてグループが集まって形作られたいわゆる日本語の意味に近い組織、と全てのものを指す。
その時点でどこに着目して開発に取り掛かろうかという視点、レベルの違いがあるだけだそうだ。
ODの対義語になるのだろうか、HRDがある。これは human resource development人材開発と訳される。一人なのか複数人なのかの違いなのだが、働きかけるのが個人なのか、組織なのかの違いはあるが、最終的な目標は組織をよくすることだと考えて間違いない。
D development は一般的には開発と訳する。
開発という言葉は、組織の外の人間が関与してその組織もしくは個人を開発する、というように感じてしまうが ODの考え方では、最も近い訳は 成長、もしくは発達なのだそうだ。成長や発達は内側から沸き起こってくるものなので、個人や組織が中から変わろうと思って、成長していくこと、発達していくこと、なのだから、外からの力は支援にとどまる。
なので、ODの訳は 組織成長、組織達成 となるのが正しいのだが、もう組織開発という言葉が定着してしまっているので、この言葉で統一していくことにする。