企業内の監督者にTWI(企業内研修)にて学んでいただいた内容を各監督者がより理解、実践していただくために2年目以降に行ったのが、このステップアップ研修です。
この事例のように、ミラクスは各会社のニーズに合わせて、最適な方法をご提案させていただきます。
ステップアップ研修概要
ステップアップ研修実施企業概要
企業名 | 東洋電産 |
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業種 | 製造業 |
規模 | 180名 |
研修を実施した経緯
階層別研修として監督者に行ったTWI(企業内訓練)ですが、研修終了後しばらくして企業にヒアリングしたところ、
「受講者が学びを実践し浸透しているとは言えない。彼らが実行できる仕組みを整える必要がある」
という課題をいただきました。
そこで、同じ受講者に対し2年目はステップアップ研修を企画し、年間を通して職場実習できるプログラムを実施しました。
目的・ねらい
現場のリーダーにリーダーらしくなってもらう
- 企業のコア人材となる、現場のリーダーを養成する。
- 自分たちが会社から与えられている役割を理解する。
- 職場の問題に立ち向かって解決していくことができる人材へと育成する。
対象
現場を支えるリーダー全員
現場リーダー(職長及び班長)約25名
カリキュラム
自立したリーダーとしての意識付けと行動を促す
1年目は、改善の仕方研修(TWI―JM)を通して現場のリーダーと接し、教育ニーズを把握しました。
それをベースに、2年目の研修プログラムを作り上げました。
教育ニーズ
TWIを受講させたい
研修プログラム(ツール)
改善の仕方(TWIベース)
研修時間
10時間
教育ニーズ
- 自らが問題解決の主役という意識が少ない
- 積極的な改善提案が少ない
- 高齢者、外国人等労務管理が複雑
研修プログラム(ツール)
リーダーシップの基本から、職場実習による実践まで、年間を通したカリキュラムを作成しました。
詳細は下記「詳細プログラム」参照
研修時間
3時間/回
月1回実施
全13回(延べ39時間)
詳細プログラム
マネジメント概論
- 管理監督者の置かれている環境を改めて認識する。
- 管理者の機能と役割を実例に当てはめて考える。
リーダーシップとコミュニケーション
- リーダーシップに不可欠なコミュニケーション
- コミュニケーションの原理とは
- これからの若者とのコミュニケーションを図るために
リーダーに不可欠な問題解決力
- 問題認識と分析方法を学ぶ
- 問題発見力について
実務指導と部下育成(現場実習含む)
- 作業の指導方法、指導計画(TWI-JIをベースに)
- 実際の現場で、実際の作業員に対して教える
部下を動かす技能(現場実習含む)
- 行動に移すことができる具体的指示の方法
- 実際の現場で、様々な雇用形態作業者への対応
問題解決
- 部門方針から、自らの問題を設定する
- 実際に発生している問題の原因追及と解決策策定
研修 発表会
- 研修で学んできたことの成果を上司の前で発表
- 上司の肯定的な評価
ステップアップ研修の効果
社内講師として実力を発揮してもらった
研修終了後、企業の人材育成計画に則して、受講者が社内講師となり各々の部署で部下に仕事を教えることとなった。
ステップアップ研修終了後の講師村松の感想
当初は、「なぜこのような研修に参加しなければならないのか分かりません。」という受講者も現れた。
先行き不安を抱えながらのスタートとなったが、受講者のおかれた環境や状況に焦点をあてて、彼らの立場に立って、困っていることのヒントになるように研修を進めた結果、徐々に熱を帯びた研修を進めることができた。
研修終了後、彼らが自ら講師役となって、生き生きと大勢の部下に教育を行っている姿を見た時に、「ああ、この仕事をやっていて良かったなあ。」とつくづく感じた。
企業に対して、今後のステップアップ研修への提案
社内教育の際に、どのように部下に仕事を指導しているのかを拝見させてもらいました。
今後彼らが更にスキルアップしていくことができるよう、下記の通り企業に対して提案をさせてもらいました。
- 講師役とは、大勢の人間を臨機応変にコントロールしなければならないので、仕事のリーダーとしての重要なスキルを身に付ける、絶好の機会ではないか、と考えます。今後もぜひ続けて下さい。
- 工場の他の場所で、機械の設置工事を行っており、生産を行っているラインの機械の音で、聞き取りにくかったです。費用が発生してしまいますが、実地教育の際に、ピン型のワイアレスマイクと、イヤホン型のスピーカー等があると、講師、受講者お互いの負担が減り、より効果のある教育を行うことが可能です。徐々にで結構ですので、検討していただければと思います。
- 講義は、講師の力量から対話式のほうが、より効果があがるのではないかと思いました。その際、受講者の人数が重要となります。一クラス20名ほどが限度かと思います。