フォロワーシップの種類
組織には、リーダーとフォロワーが存在する。
リーダー育成やリーダーシップ研修などの教育ニーズは高いが、組織の中で自立型人材を求めるのであれば、フォロワーシップの養成にも時間を割くのもあっていいでしょう。
フォロワーシップという考え方を提唱したロバート・ケリー教授によると、組織が生み出す成果に対してリーダーが及ぼす影響は1割~2割程度に過ぎず、8割~9割はフォロワーの力が生み出していると言われています。
リーダー養成も組織にとっては必要なことですが、組織にとってはリーダーでもありフォロワーでもある人が大勢いますから、フォロワーシップについて考えてみることも必要でしょう。
それでは分かりやすく四類型を見てみましょう。
※五類型が一般的ですが、違いを分かりやすくするため四類型にしてみました。
1.模範的フォロワー
組織への貢献度が高い、独自の目線で物事を見る力が高い
組織や上司に対して独自の目線で思ったことを進言するタイプ。
一般的に自律型の社員です。将来的にはリーダー候補となるでしょう。
2.順応型フォロワー
組織への貢献度が高い、独自の目線で物事を見る力が低い
上からの指示をそのまま受け入れるので、組織や上司に対しての依存するタイプです。
上司にとってはいわゆる都合のいい社員ですが、現場の問題点があぶりだされないので、発展性の少ない組織となることがあります。
3.孤立型フォロワー
組織への貢献度が低い、独自の目線で物事を見る力が高い
独自の目線で物事も見ているため、いわゆる評価者のような物言いをします。口だけ番長、などといわれるタイプです。
4.消極的フォロワー
組織への貢献度が低い、独自の目線で物事を見る力が低い
言われたことしかやらないタイプです。フォロワーという定義にも属さないかも知れません。