評価者基礎研修のレポート

2022年4月中旬、ある製造業のリーダー3人を対象に、村松が評価者基礎研修を行いました。

研修の目的
1. “部下を評価する”目的と重要性を知る
2. “人が人を評価する”難しさと大切さを知る
3. 評価によって部下育成の目的を知り、実習によってスキルを磨く

研修内容
1. 人事評価制度の仕組みと目的
2. 人事評価基準のレベル合わせ <事例研究>
3. フィードバック(フィードフォワード)面談の準備 <面談シートの作成>
4. フィードバック(フィードフォワード)面談の演習 <ロールプレイング練習と実演>

もくじ

研修の流れ・受講者の様子等

評価者基礎研修の様子

それぞれの評価判断の違いに気づく

  • 最初は講義スタイル。ただ、テキストが穴埋め形式になっているので、考えながら読み進めていく感じ。
  • 次に、ある事例をもとに、各人が実際に根拠を書き出しつつ、慣れないながらも評価をしてみた。
  • その後、それぞれの評価点と根拠を発表し合った。話し合いで最終的に3人の合意する点数も出してみたところ、それぞれの経験値や置かれた環境、価値観などの違いにより、評価判断が分かれたところがあった。三者三様、「こんなにも違うものなんだ!」ということが分かったと同時に、自分なりの評価判断の気になるところやクセに気づいたようだった。

耳の痛いことをいうフィードバック体験

  • 午後の面談の準備では、フィードバックとフィードフォワードの違いを教わる場面もあり、講義の段階で頭では納得しているように見受けられた。
  • そして、ロールプレイングで、全員が上司役、部下役、観察者を体験。
  • 最初はアイスブレイクから。慣れないし緊張している雰囲気。良い点を伝えるのはそれぞれできていたけれど、「どう思う?」を投げかけるのが難しかったり、相手の発言を促すのに苦労していたように見受けられた。
  • 耳の痛いことを言う場面では、講師がやって見せたり、何度も根気よく投げかけて言葉を引き出したりして、少しでも「練習」してもらえるよう工夫を凝らしていた。練習とはいえ、初めてのフィードバック体験で“耳の痛いことを告げつつ、部下のやる気をうまく引き出すという関わり”を実際にやってみて、たくさんの気づきがあったように感じられた。
  • 感想として受講者からは「良い面と改善したい面の両方を、どう扱うかが課題」「人を評価するのはやっぱり難しい」「一対一の対話は苦手な方。これから経験を積んでいきたい」などの声があった。
この研修の肝はコレだ!

フィードバックでの耳の痛い話は、言う方も聞く方も気持ちのいいものではないでしょう。でも本人の成長には不可欠なもの。だから、過去の誤りや欠点について直してほしいことを伝えつつ、「どう思う?」という問いかけをして相手の言い分を一旦聞くなど、相手に聞き入れてもらいやすい工夫が必要ですね。
そして、将来の行動の変化を促すアドバイスはもちろん、“自分が上司としてできる支援はないか?”といった部下の成長に寄り添う姿勢が大事だと感じました。

シェアしていただけると幸いです
もくじ